ドレスコードとは?意味・種類~大人の男性・女性なら知っておきたいTPO別の服装

目次

ドレスコード(dress code)とは

ドレスコード(dress code/服装規定)とは、時間帯や場所、場面などにふさわしいとされる服装のこと。ドレスコードと並んで〝TPOに応じて~〟などの表現を見聞きしたことがある人も多いかもしれませんが、このT=time(時間帯)、P=place(場所)、O=occasion(場合)に応じた服装をすることが、ドレスコードに則った装いといっても過言ではありません。

たとえば、同じホテルやレストラン、料亭でも、単に食事を楽しむ場合と、結婚式・披露宴に列席する場合とでは、ドレスコードも異なります。さらに厳密に言えば、その時間帯が昼か夜かでもドレスコードは異なります。

なぜドレスコードは必要?

ホテルやレストラン、バー、職場などの場所、結婚式やパーティといった行事・催しなど、フォーマルな意味合いが強い場所や行事に設けられていることが多いドレスコード。そこに居る参加者の服装がバラバラだと、その場の雰囲気が乱れてしまう…そんな事態を避けるための配慮・マナーとしてドレスコードは設けられるようになったと言われています。TPOにふさわしい服装は、大人の一般常識のようなもの。その場の雰囲気を悪くしないためにもドレスコードは理解しておきましょう。

ドレスコードの種類と着用するシーン

ドレスコードは、冠婚葬祭やパーティなどのフォーマルなものを含め、全部で7種類あります。同じ場所で開催されるパーティでも時間帯によってドレスコードは異なります。ここでは、一番格式の高い「フォーマル」から順に「スマートカジュアル」まで、ドレスコードの種類と意味、代表的な服装やふさわしい場面について解説します。ドレスコードの種類とふさわしいシーンを知っておけば、“オシャレして出かけたつもりがマナー違反だった”というようなことも防ぐことができます。
※本記事で紹介している「昼」は18時まで、「夜」は18時以降を指します。

フォーマル(formal/正礼装・正装)

フォーマルはもっとも高い格式のドレスコードを指します。日本語では「正礼装」「正装」と言います。結婚式なら、新郎新婦とその親、媒酌人の服装がフォーマルで、ゲストの場合は主催者側よりも格式をひとつ下げるのがマナーです。

<着用シーン>
結婚式(新郎新婦、親、媒酌人)、国家式典

<服装例> 
(男性)
・結婚式の新郎が着る「五つ紋付き羽織袴」「モーニング<昼>」「テールコート/燕尾服<夜>」 ※昼:18時まで、夜:18時以降
・結婚式での両家の父、媒酌人が着る「紋付き羽織袴」

(女性)
・花嫁が着る「ウエディングドレス」「白無垢」「色打掛」「黒引き振袖」
・「アフタヌーンドレス<昼>」「イブニングドレス<夜>」 
・結婚式の新郎新婦の母、媒酌人が着る「黒留袖」
・未婚女性が着る「振袖」、既婚女性が着る「留袖」

セミフォーマル(semi-formal/準礼装)

結婚式・披露宴に招待されたゲストの服装で、もっともかしこまったスタイルが「セミフォーマル(準礼装)」です。昼と夜で着用する服装が異なります。格式のある会場などにふさわしい服装ですが、一般ゲストはあまり着用する機会はないかもしれません。

<着用シーン>
結婚式・披露宴(ゲスト)

<服装例> 
(男性)ディレクターズスーツ<昼>、タキシード<夜>
(女性)セミアフタヌーンドレス<昼>、セミイブニングドレス<夜>

インフォーマル(informal/略礼装)

もっともポピュラーな礼装が、「インフォーマル(略礼装)」です。昼・夜通して着用することができ、結婚式・披露宴に一般ゲストとして列席する際はインフォーマルの装いをしましょう。なお、招待状に記載されることが多い「平服」はインフォーマルに該当します。

<着用シーン>
結婚式・披露宴(ゲスト)

<服装例> 
(男性)ブラックスーツ、ダークスーツ
(女性)ドレッシーなワンピースやスーツ

スマートエレガンス(smart elegance)

フォーマル・セミフォーマル・インフォーマルまでが「礼装」のカテゴリーに入りますが、「スマートエレガンス」は、フォーマルに近いドレスコードを意味します。そのため厳密なスタイルの定義はありませんが、パーティなどでドレスアップした装いを意識する際のドレスコードです。

<着用シーン>
結婚式二次会、お披露目パーティなど(ゲスト)

<服装例>
(男性)ダークスーツ
(女性)ドレッシーで華やかなワンピース、上品なスーツなど

カジュアルエレガンス(casual elegance)

「カジュアルエレガンス」はスマートエレガンスよりも“少しだけカジュアル”なドレスコード。ただし、カジュアルと言われていても、本当にカジュアルなアイテム(デニムやスニーカーなど)のコーディネートという意味ではないため、迷ったらスマートエレガンスを意識すれば失敗することはありません。

<着用シーン>
結婚式二次会、お披露目パーティなど(ゲスト)

<服装例>
(男性)ダークスーツ
(女性)華やかなワンピース、上品なブラウスなどのトップスとスカートの組み合わせ

ビジネスアタイア(business attire)

企業主催のパーティやレセプションなどでのドレスコードを指す「ビジネスアタイア」。仕事色の強いパーティでの服装と理解しましょう。そのためきちんとしたスーツスタイルが基本ですが、男性も女性も華やかさを意識するのが大切です。

<着用シーン>
企業主催のレセプション、株主総会など

<服装例>
(男性)上下揃いのスーツ
(女性)ドレッシーな雰囲気のスーツ

スマートカジュアル(smart casual)

ドレスコードのはっきりした定義がないスマートカジュアルは、フォーマルとデイリーカジュアルの中間のようなスタイル、と理解しましょう。堅苦しくは見えないけれど、きちんとした印象に見える服装で、パーティにはそぐわないけれど、レストランでの食事なら対応できるスタイルです。

<着用シーン>
レストランでの食事、ホテルや結婚式場のブライダルフェア

<服装例>
(男性)ジャケット+パンツ
(女性)ワンピース、トップス+スカート

セミフォーマル(semi-formal/準礼装)の服装例

日本語で準礼装を意味するドレスコード「セミフォーマル」は、結婚式・披露宴に招待された際の服装ではもっともかしこまったスタイル。フォーマルと同様、昼と夜で着用する服装が変わります。

女性のセミフォーマルの服装例<昼>

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昼なら「セミアフタヌーンドレス」が主流です。

セミアフタヌーンドレスとは、以下のようなドレスを指します。
・袖あり、肩や胸元・背中などの露出が少ない
・スカート丈はひざ下~ふくらはぎ丈
・光沢を抑えた生地で上品かつ控えめデザイン

なお、靴はシルクなどの布製のパンプスが基本です。

女性のセミフォーマルの服装例<夜>

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夜なら「セミイブニングドレス」や「カクテルドレス」を選びましょう。

セミイブニングドレスとは、以下のドレスを指します。
・袖なし、胸元や肩の露出が多い
・スカート丈はひざ下~ふくらはぎ丈
・シルクなど光沢のある素材を使い、華やかな印象

カクテルドレスとは、以下のドレスを指します。
・ノースリーブ
・タイトなシルエット
・スカート丈はひざ丈が一般的。
・シルクなど光沢のある素材を使い、華やかな印象

なお、靴はシルクなどの布製のパンプスが基本です。

男性のセミフォーマルの服装例<昼>

昼なら、「ディレクターズスーツ」を着用します。

ディレクターズスーツとは、
・黒やダークグレーなどのモーニング用のジャケット、グレーのベスト
・白シャツとシルバーグレーのネクタイ
・黒とグレーのストライプのズボンをサスペンダーでつるしたスタイル
・靴は黒の革靴が基本

男性のセミフォーマルの服装例<夜>

夜なら、男性は「タキシード」を着用します。

タキシードとは、以下でのコーディネートを指します。
・黒のひとつボタンのジャケット
・白シャツ、黒の蝶ネクタイ
・側章1本つきのズボン、カマーバンド

インフォーマル(informal/略礼装)の服装例

女性のインフォーマルの服装例

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女性の服装は、全体的に上品かつ清楚な雰囲気で、着用シーンに合わせてドレッシーなイメージが特徴。胸元や背中、肩の露出を抑えたワンピースなどがおすすめです。靴はシルクなどの布製のパンプスが基本です。

男性のインフォーマルの服装例

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男性用のインフォーマルな服装もっともポピュラーなのが、ジャケット・パンツが黒のブラックスーツや、ダークグレーやネイビーなどのダークカラーのスーツです。白いシャツにシルバーグレーや白のネクタイ、ポケットチーフなどで華やかさを演出しましょう。靴は黒の革靴が基本です。

スマートエレガンス(smart elegance)の服装例

フォーマルに近いドレスコードを意味するスマートエレガンス。結婚式の二次会や、リゾート挙式後のお披露目パーティ、会費制のレストランウエディングなど、格式ばっていないパーティにおすすめのスタイルです。

女性のスマートエレガンスの服装例

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女性の服装は、上品なテイストのワンピースで、露出が気になる時はショールやボレロを羽織るのもおすすめです。フォーマルスタイルではないものの、全身黒のコーディネートや花嫁のウエディングドレスとかぶる白はNGです。靴はシルクなどの布製のパンプスがおすすめ。

男性のスマートエレガンスの服装例

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男性のスマートエレガンスは、インフォーマルでも着用できるダークスーツが基本です。ダークグレーやネイビーなどのセットアップに、白のワイシャツ、ネクタイはパープルやイエローなど光沢があり華やかな色合いでもOK。靴は革靴が基本です。
女性のスマートカジュアル服特集

カジュアルエレガンス(casual elegance)の服装例

明確なドレスコードの線引きがないカジュアルエレガンス。スマートエレガンスよるも少しだけカジュアルなイメージですが、きちんとしたスタイルの中に遊び心をプラスするとオシャレにまとめられます。結婚式の二次会やお披露目パーティなど、友人ゲストがメインのパーティにおすすめのスタイル。

女性のカジュアルエレガンスの服装例

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肩回りや背中、腕の露出が少ないパンツドレスがおすすめ。上質な素材や体のラインを強調しないシルエットのデザインを選ぶと品のあるコーディネートがかないます。靴はレザーや布製のパンプスが基本です。

男性のカジュアルエレガンスの服装例

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ダークグレーやネイビーなどのスーツに、淡いピンクやブルーのシャツ、色のネクタイや蝶ネクタイなど、キチンとしつつ華やかなコーディネートを心掛けて。靴は革靴が基本です。

ビジネスアタイア(business attire)の服装例

ビジネスアタイアは、仕事色の強いパーティでの服装のこと。企業主催のレセプションなどで着ることが中心となるので、きちんとしたスーツスタイル+華やかさを意識しましょう。

女性のビジネスアタイアの服装例

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ビジネススーツ、ビジネスウエアを意味するドレスコードのビジネスアタイアですが、パーティという場を踏まえて、スーツでもドレッシーなテイストのものを選びましょう。靴はレザーなどのパンプスが基本です。

男性のビジネスアタイアの服装例

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仕事で着ているビジネススーツ、白いワイシャツ、華やかな印象のネクタイやポケットチーフでドレッシーな雰囲気を演出しましょう。靴は革靴が基本です。

スマートカジュアル(smart casual)の服装例

はっきりした定義がないものの、レストランやホテルのドレスコードとして明記されることが多い「スマートカジュアル」。同じホテルやレストランでも、結婚式・披露宴にはふさわしくありませんが、食事に出かけるときや、カップルでブライダルフェアなどに参加する際におすすめのスタイルです。

スマートカジュアルでNGなアイテムとは?

カジュアルだからといって、露出の多いタンクトップやキャミソール、ダメージデニム、短パン、ビーチサンダル、スニーカーなどはNGです。

女性のスマートカジュアルの服装例

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ワンピースでもスカートスタイルでも、パンツスタイルでも、きちんとしたアイテムを少しだけカジュアルダウンさせたコーディネートがポイント。ノースリーブのワンピースやらジャケットやカーディガンを羽織ったり、フェミニンなブラウスにタイトスカートなどもおすすめです。靴はヒール有りでも無しでもOK。

男性のスマートカジュアルの服装例

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男性のスマートカジュアルは、ブレザーやテーラードジャケット+パンツスタイルが基本です。シャツは襟が付いていればワイシャツである必要はありません。ストライプシャツやボタンダウンシャツ、ポロシャツ、ノーネクタイでOK。パンツはウールやコットンのスラックスやチノパン、靴はローファーやスリッポンがおすすめです。Tシャツやデニム、スニーカーについては施設によって異なるため確認を。

着用シーン別ドレスコード:結婚式のお呼ばれ

ここからは、ドレスコードが必要になる着用シーンごとに、迷いやすいポイントをピックアップし、解説します。代表的なのが結婚式のお呼ばれです。

結婚式にお呼ばれしたときのNGなドレスコード

結婚式では花嫁の色である白や、喪の色となる全身黒のコーディネートは避けましょう。また、Tシャツやタンクトップ、ニット、デニム、スニーカー、つま先のないサンダル、ブーツ、殺生をイメージさせる毛皮やアニマルプリントもNGとされています。

ただし、テーマ性をもったウエディングにおいて、ドレスコードが「白」「デニム」「スニーカー」などに指定されていたら、それぞれを使ったコーディネートでOK。服装を考える際は会場の雰囲気などを踏まえると、より良いでしょう。

詳細は以下で事前に確認しておきましょう。
結婚式の服装お呼ばれマナー【女性ゲスト編】年代別おすすめワンピース&ドレスも紹介

【男性編】結婚式・二次会のお呼ばれ服装マナーは?スーツ・シャツ・ネクタイの選び方

結婚式の招待状に書いてある「平服」とは?

平服とはインフォーマル(略礼装)のこと。

結婚式の招待状に「平服」と書かれていても、普段着でOKという意味ではありません。平服とは正式な礼服でなくてもいい、ということなので「インフォーマル(略礼装)」を選択します。男性ならブラックスーツやダークスーツ、女性ならドレッシーなワンピースやスーツが該当します。

平服でと招待された時の服装は?知っておきたい女性・男性のシーン別の装いとマナー

着用シーン別ドレスコード:レストラン

高級レストラン・ホテルディナーのドレスコードは?

高級レストランやホテルディナー時のドレスコードは「スマートエレガンス」「カジュアルエレガンス」が無難です。女性ならワンピースやスーツスタイル、男性もスーツやジャケット+パンツ、ネクタイがおすすめ。

なお、同じ高級レストランやホテルでも、ランチタイムなら「スマートカジュアル」もOK。男性はノーネクタイでも問題ありませんが、Tシャツやスニーカーは施設に確認するといいでしょう。

海外リゾートのレストランでも、Tシャツと短パン&ビーチサンダルはNG?

ハワイなどのリゾートへ出かけると、普段はTシャツと短パン、ビーチサンダルで過ごすことが多いかもしれません。ただし、海外のレストランやホテルなどにおいては日本よりも格式を重んじる傾向にあります。たとえば、街中のファストフード・フードコートや、ビーチやプールに直結したレストランなら、Tシャツ&短パンでもOK。一方で、ホテル内でも街中でもレストランの場合は「スマートカジュアル」に沿った服装がマナーになっています。

男性ならジャケットにTシャツやポロシャツ、ノーネクタイ、チノパン、ローファーやスリッポンなど。アロハシャツでもOKです。女性ならワンピースにカーディガン、サンダルがおすすめです。

Tシャツ・短パン・ビーチサンダルは日本国内のレストランやダイニングバーなどでもNGであることが多いので注意しましょう。

ハワイ旅行の服装どうする?女性・男性のおすすめコーデ&ハワイの島別気温

※Apple及びGoogleは当キャンペーンの主催者ではなく、いかなる形でも関わりがありません。

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